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会長挨拶

第4回日本DOHaD研究会学術集会開催にあたって

昭和大学医学部小児科学講座
板橋 家頭夫

 このたび、第4回日本DOHaD研究会学術集会を昭和大学において開催させていただくことになりました。今回のメインテーマは、「Developmental Origins of Health and Disease (DOHaD) を知ろう」です。
 DOHaDの考え方は先進国のみならず開発途上国でも広く浸透しております。しかしながら、我が国ではあまりなじみがなく、臨床医の関心も乏しいのが現状です。そこで、多くの方々にDOHaDやその中心的な役割を担うエピジェネティクスについて理解していただくことを主眼にこのようなテーマといたしました。
 エピジェネティクスについては、エキスパートの諸先生方に5つの教育講演をお願いいたしました。冒頭の教育講演では、まずDOHaDやエピジェネティクスに関連する用語についての解説があります。DOHaDにあまりなじみがない方々には、是非出席していただくことをお薦めします。その後、2日間にわたりテーマ別にエピジェネティクスに関連する教育講演が行われます。
 DOHaD研究を理解していただくために、2つのシンポジウムを設けました。一つは「我が国の出生コホート研究の現状と課題」で、5つのコホート研究に携わっている方々から発表をしていただきます。もう一つは、「DOHaDの科学的基盤確立シンポジウム」です。いかなるnon-communicable diseaseもDOHaDの概念で説明しうるのか、あるいはどのような限界があるのかを議論したいと考えております。これらのシンポジウムにより、よりいっそうDOHaDの輪郭が明確になるのではないかと思われます。現在、Developmental Origins of Health and Diseaseには適切な日本語訳がありません。そこで、若手研究者が中心となり、今回の学術集会では、参加された皆さんとこの点についても討論したいと考えています。是非ご参加ください。
 学術集会では、一般演題はポスターセッションとして行われます。前回は約40演題の発表がありました。今回も、基礎研究、臨床研究を問わず多くの一般演題のご応募をお待ちしています。
 盛夏の時期ですが、多数のご参加をいただき、DOHaD研究について熱い議論が交わせることを願っております。